担当教員からのメッセージ

「新たな自分を発掘する！」

　気がついたら、私は十勝管内で遺跡調査に携わり続けていました。学生の頃から夢中になっていた考古学の学びが、そのまま社会での現実となっていたのです。並行して社会教育施設での経験を経ているうちに、いつの間にか、人に教えるこの場所に導かれました。決して自分の力だけではなく、地域環境や人との繋がりに恵まれたことが幸いしたのです。好きな事とはいえ、自分に合っているのか不安にかられつつも、続ける事が大事なのだと思えた瞬間でした。

地域教養学科には「地域で活躍するジェネラリストを育てる教養プログラム」があります。ジェネラリストとは、広範囲において知識や技術、経験を有する人です。なかでも、私が担当する社会教育主事養成課程の学びは、「人づくり」に特化するものです。
社会教育は、他者の学びを支援しますが、同時に自分のための学びとも言えます。地域に存在する多様な教育活動は、地域形成に繋がる人づくりでもありますから、短大での2年間、学生には、自分と他者との関係性を少しずつ自覚できてもらえればと願います。特に学外における実習では、地域や地域の人たちにいただく「学び合い」を通して、経験や気づきを得、自身の成長を実感してもらえることと思います。大学機関ならではの専門知識のみならず、「人間」についての学びを深めることで、他者がいてこその自分を見つけてほしいのです。
　短大の2年間というフィールドで、新たな自分探しをしませんか？