人の健康に直結する食事、栄養面を考慮し、心が満たされる食事の提供は、
相手を思いやる優しい心から生まれます。
栄養士の資格を取得するための教育を基本とし、他の資格取得(フードスペシャリスト、家庭料理技能検定)も踏まえつつ、食と健康を支える専門家として基礎的知識と技術を学びます。その上で、広い学び(食の文化や作法)、深い学び(ゼミナールでの専門性の深化)、楽しい学び(多様な調理技術の修得)、十勝の学び(地域食材を利用したメニュー開発)、時代の要請に応える学び(嚥下食、アレルギー、食育)に取り組み、課外活動での実践を加えて、卒業後の即戦力となる人材の養成を目指します。
栄養士に必要な単位数
63単位
栄養士は都道府県知事の免許を受けた国家資格、管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けた国家資格。個人や集団に対して食事や栄養の指導、献立作成や食材の発注、栄養素の計算など食事の管理を行います。
食に関する知識や技術を身につけ、消費者に豊かで安全なバランスのとれた「食」の提案ができる専門家、それがフードスペシャリストです。
食生活に関する正しい知識を身につけ、味がよく見た目にも美しく、栄養バランスの良い料理が作れるようになることを目的とした資格。就職活動時に調理技術の客観的証明としても役立ちます。
医療事務(メディカルクラーク)※2
全国手話検定試験4級・5級
調理学実習をはじめとする豊富な実験・実習を通じて実践力を身につけるとともに、
医療・福祉を「食」の面から支えることができる栄養のスペシャリストを目指します。
基礎数学・化学の復習から食品の栄養価計算について学んでいきます。また、家庭料理技能検定2級の取得を推奨し、模擬試験も実施します。
実験の基礎操作や原理・反応を学習します。技術を習得するとともに、実際に食品成分の含有量を測定し特性を学ぶことができます。
日本料理、西洋料理、中国料理を基礎から応用まで1年間を通して行い、多くの食材に触れさまざまな料理方法を習得することができます。
食品の特性を活かした食品加工を行います。羊腸を用いたフレッシュソーセージや豆腐、アイスクリームなどを作る体験ができます。
献立作成、調理、配膳、事務作業までの栄養士業務を学ぶとともに、自分の献立が多くの人に食べてもらえる喜びを感じることができます。
少人数に分かれ、学生主体で行う授業で「ゼミナール」とも呼びます。1年を通して自分の興味のあるテーマについて研究し、成果を発表します。
食と栄養コース就職率
100%
[公務員]浦幌町、池田町
[医療(栄養士)]開西病院、十勝脳神経外科病院 ほか
[保育所・幼稚園(栄養士)]音更大谷幼稚園、おひさま保育園、帯広保育事業協会、社会福祉法人弥生福祉会、社会福祉法人慧誠会、株式会社アイグラン ほか
[福祉施設(栄養士)]介護老人保健施設ヴィラかいせい、介護老人保健施設あかしや、地域密着型介護老人福祉施設 コムニの里みどりヶ丘 ほか
[食品関連企業(栄養士)]トォータルフーズ株式会社、有限会社NEEDS、株式会社ダイイチ ほか
[フードサービス企業(栄養士)]株式会社日総、株式会社吉井商事、株式会社しんかーず、株式会社LEOC、日清医療食品株式会社、富士産業株式会社、株式会社グリーンハウス ほか
[金融・保険]帯広信用金庫、株式会社日専連ジェミス、株式会社エヌシーおびひろ ほか
[小売・卸売業]帯広スズキ株式会社、生活雑貨 地球屋 ほか
[医療・福祉]協立病院、北斗病院、帯広第一病院 ほか
[飲食・宿泊業]ルートイングループ ほか
[進学]北海道文教大学、札幌保健医療大学
鎌上 恋菜さん
(帯広南商業高等学校出身)
高校時代から料理が好きで、家族から「美味しい」と言ってもらえるのがうれしくて。せっかくなら自分が考えた献立や作った食事で人を笑顔にでき、さらに健康を食の面から支えられたらと思い、食と栄養コースを選びました。中でも一人ひとりに対応した安心・安全な食事提供と栄養管理を任される保育園で働く栄養士に興味があります。子どもは年齢によって食べられる物や大きさ、形状が違い、おやつの時間もあるので献立を考えるのも大変だと思いますが、その分やりがいもある仕事だと感じます。
株式会社グリーンハウス 勤務
山中 瑠綺さん
2022年度 生活科学科 卒業
(現:地域共生学科 食と栄養コース)
帯広緑陽高等学校 出身
もともと食べることが好きだったので、食に関する仕事がしたいと考え栄養士を選びました。現在は病院の栄養士として、主に厨房業務を行っています。帯広大谷短期大学では、講義を通して栄養に関する基礎だけではなく、食にまつわる文化やスポーツ栄養学など幅広い知識を学び、実習授業を通して食材の扱い方や作法、調理技術などをしっかりと学ぶことができました。また栄養士免許だけではなく、家庭料理技能検定やフードスペシャリストの資格を取得できるなど、自分を成長させるための機会が多くありました。これらの経験は仕事をするなかでも、日々活かされていると感じます。今後はより専門的な知識を身につけ、さまざまなステージで活躍できるよう管理栄養士の資格取得を目指し、より多くの人々を食の面からサポートしていきたいと考えています。